国内線LCC利用は航空機利用者の11.5% 関西で浸透度高く JTB調査

国内線LCC利用は航空機利用者の11.5% 関西で浸透度高く JTB調査

旅行会社JTBのグループ、JTB総合研究所は「国内線LCC利用者の意識と行動調査」を実施、その結果を公表しました。これによると、2012年以降に旅行した人のうち、関東・関西居住者の35%が航空機を利用、さらにそのうち11.5%が格安航空会社(LCC)を利用したとの結果になりました。

関東と関西で調査を実施しており、居住エリア別では関東居住者で8.3%、関西居住者で18.8%と10%ポイントの差がでて、LCCの浸透度合いの違いが出た様です。調査では、航空会社別にも利用度合いを明らかにしていますが、ジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンの関東居住者の利用率はピーチほど高くなく、関西居住者にはピーチが浸透し、国内線LCC利用経験の増加に寄与しているとしています。

これまでの同様の調査と同じくLCCのメインの利用者は若者層を中心にしており、旅行機会が増加していることもわかり、「これまでと同じ行き先でもLCCを選択」するとの回答も31.7%と飛行機が身近になった様子が伺えるとしています。ただし、ジェットスター・ジャパンの就航初日に代表されるように「遅延」を経験すると今後は利用しなくなる傾向も見られると指摘しています。

LCCと日本航空(JAL)、全日空(ANA)を除くスカイマーク、スターフライヤー、エア・ドゥ、ソラシドエアとの既存の航空会社との違いは、59.5%が「特に違いは感じない」、30.9%が「違いを感じる」と回答。この分析では、これからの競争は価格だけでなく、スケジュールの安定性、課金体系の違いなどをうまく浸透させることが既存の航空会社の対応となっているとも。

なお、詳しくはJTB総合研究所「国内線LCC利用者の意識と行動調査」を参照ください。

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