JAXAの超音速試験機、試験飛行を実施 想定飛行経路から外れる

JAXAの超音速試験機、試験飛行を実施 想定飛行経路から外れる

宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空事業本部は2013年8月16日、現地時間12時55分(日本時間19時55分)、D-SEND#2超音速試験機を気球から分離、第1回目の試験を実施しました。7月30日の最終確認後、8月11日にいったんは試験実施を予定していましたが、気象条件から延期していました。

8月16日の試験は超音速試験機は気球から分離、マッハ1.6まで正常に飛行しましたが、計測地点の約12キロメートル手前で想定飛行経路から外れ、約8キロ手前で着地したとしています。この原因は、JAXAで調査・対策チームが調査を行っているとしています。

また、ブーム計測システム(BMS)が正常に作動したものの、計測されたソニックブームの波形は、想定していた飛行状態のデータではないと発表しています。

JAXAがこの実験で使用する超音速試験機は全長約8メートル、重さ約1トンのモデル機で、2機を使ってソニックブーム低減効果と機体の飛行バランスを確認しています。

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