大韓航空の新潟でのオーバーラン、滑走路10末端に主脚のタイヤ痕

大韓航空の新潟でのオーバーラン、滑走路10末端に主脚のタイヤ痕

運輸安全委員会は2013年8月5日19時41分ごろ、仁川発新潟着の大韓航空KE763便、737-900の「HL7599」が新潟空港に着陸した際、滑走路をオーバーランする事故の調査の進捗を発表しました。

機体は滑走路10に着陸、オーバーランし、草地に前脚がはみ出た状態で停止。乗客、乗員計115名に負傷者はありませんでした。この事故はHL7599が自走できないため、重大インシデントとして扱っています。

調査は機長、副操縦士、客室乗務員の口述聴取、管制官の口述聴取、機体の調査、発生現場、滑走路及び灯火の調査、飛行記録装置(DFDR)と操縦室用音声記録装置(CVR)のデータ解析、気象情報の収集を実施。機体の損傷は無く、機体に不具合は確認されていません。

着陸時の滑走路の状態は路面はドライで、滑走路10末端、28側の約160メートル手前から、主脚のタイヤ痕が残されていました。DFDRの記録からは高度約1,000フィートで自動操縦がオフになり、規定の速度で進入。通常の接地点付近に右主脚、左主脚の順で接地しています。

運輸安全委員会はDFDRデータとCVR音声の詳細な解析、着陸の手順に関するマニュアルの詳細調査、管制交信記録の情報収集、交差滑走路に関する調査を行う予定です。

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