カシディアンは2013年10月28日、ユーロファイター・タイフーンの第1強化(P1E:Phase 1 Enhancements)プログラムの試験飛行が完了したと発表しました。空対空/空対地作戦能力を備えたタイフーンへの改修準備が、2013年末までには整います。
試験飛行はBAEシステムズとアレニア・アエルマッキの協力を受けて、ドイツ・マンヒングとスペイン・ヘタフェの同社施設で実施されました。
レーザー照射ポッドを搭載したP1E改修のタイフーンは、空対地ヘルメット・マウント・サイトなど多くの先進機器とのインテグレーションが図られ、スマート爆弾運用能力と改良された空対空能力を獲得します。また、AESA(Active Electronically Scanned Array) レーダーやミーティアーAAM搭載への基礎となります。
発表された画像の機体には、レーザー照射ポッドと4発のペイブウェイ・レーザー誘導爆弾、4発のAMRAAM中距離空対空ミサイル、2発のIRIS-T短距離空対空ミサイルが搭載され、スウィング・ロール能力をアピールしています。