ANAホールディングスの伊東信一郎CEOは新年の業務開始にあたり、2014年を「新しいANAを創る年」と述べています。特に3月から、羽田空港の国際化により、地方発の国際線接続で後塵を拝していた仁川空港に対抗し、日本の空の玄関口の充実、内際ハブ機能の強化、国内線で最大ネットワークをもつANAの優位性確立で、画期的としています。こうした状況で、ANAホールディングスについては「グループをもっと強くしたい」として、株主や社会、従業員に還元し、将来にしっかり投資していく正の循環を作っていきたいとしています。ます。
このうち、1点目は生産性向上、コスト削減など単なる切り詰めだけでなく、業務プロセスの見直しを行い、価値創造に繋がる「業務プロセスの大変革」を、活用できていない資産や時間、他部門との連携による効率化などを奨めたいとしています。また、格安航空会社(LCC)事業により、航空需要はまだまだ創りだせ、次世代の競争に勝ち残るために求められるものは何かを考え抜き、ANAグループの強みにしていくとしています。
2点目は「本格的なグローバル対応」で、世界の知見をさらに活用するため外国人の活用、採用、体制整備など、本格的なグローバル化に着手するとしています。また、3点目は「活気あるANAグループの再創造」で、グループ全体で安全、品質、収益改善、業務プロセス、生産性、コストなど、会社の全ての活動でボトムアップ機能の強化に取り組み、グループ全体の活力を創造するとしています。