イギリス空軍は2014年1月23日、A400Mアトラス輸送機の引き渡しに期待する記事を公式サイトに掲載しました。
アトラスは、C-130では運べないチヌークやNH90ヘリコプターなどの大型貨物を輸送することができる輸送機で、1982年に計画がスタートしました。
2009年に初飛行して以来、5機の試作機が2,000回、6,000時間以上飛行して、2013年3月に欧州航空安全庁(EASA)の型式証明を取得しました。2013年9月からはフランスとトルコへ量産機の納入が始まり、現在工場ではイギリス空軍向けの3機も生産と試験が進んでいます。
アトラスは1万1,000馬力のTP400ターボプロップ・エンジン4基を備え、8枚羽根のプロペラを駆動して、8,700キロの距離を高度3万7,000フィート以上で、最高マッハ0.72で飛行することができます。機内は静かで116席のシートが設けられ、長時間の飛行に備えたトイレと洗面所も完備しています。また、66床の担架と医療機器を搭載する医療搬送仕様への変換も可能です。
イギリス空軍のブライズノートン基地では、アトラスの受け入れ準備を急ピッチで進めています。