エアバスは2014年1月に、ボリビアのコチャバンバ、ラパスでの高地テスト、カナダのイカルイト空港での寒冷地テストの様子をまとめた動画をYoutubeで公開しています。特にイカルイトでの離陸の様子は圧巻です。
<コチャバンバでのA350>
<イカルイトでのA350>
このテストに使用した機材はA350-900の3号機、MSN3の「F-WZGG」です。コチャバンバは海抜8,300フィートで約2,500メートル、ラパスは海抜13,000フィートの約4000メートル、イカルイトではマイナス25度と氷点下2桁台を記録する極寒の地が、性能を確かめるためのテストの地に選ばれました。
この試験ではエンジン、補助動力装置(APU)、各種システムのオペレーションを確認しました。高地での運航により、航空機の全体の挙動を確認し、性能を発揮するかを検証しています。
航空機の性能を確かめるために必要な試験ですが、実際にサポートする多くのスタッフも気温の大きな変化に大変な様子も動画からうかがえます。
エアバスではヨーロッパ航空安全局(EASA)とアメリカ連邦航空局(FAA)からの型式証明を取得し、2014年第4四半期の運航開始を目指しています。
■Inside look: A350 XWB high-altitude testing
■A350 XWB cold weather testing in Iqaluit, Canada