エアバス、A350 XWBに帝人の炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板を採用

エアバス、A350 XWBに帝人の炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板を採用

エアバスは2014年5月22日、帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックスが製造した炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板(テナックス TPCL:ThermoPlastic Consolidated Laminates)の認定作業が終了し、A350 XWBに採用が決定したと発表しました。

東邦テナックスは、A380の1次構造材用炭素繊維原糸をはじめ、A320、A330、A340ファミリー向けに25年以上、炭素繊維「テナックス」を供給しています。A350 XWBでは2010年6月、エアバス・グループ(旧EADS)とテナックスTPCLを供給する契約を締結し、材料としての認定試験を行っていました。

このテナックスTPCLは、耐衝撃性や耐摩耗性に優れるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を用いた炭素繊維複合材料で、東邦テナックスのドイツに拠点を置くToho Tenax Europe GmbHで製造され、A350 XWBの胴体構造部に利用されます。

東邦テナックスはエアバス・グループと炭素繊維複合材を供給する15年契約を締結しています。

メニューを開く