CVW-5が硫黄島でFCLPを実施【動画】

CVW-5が硫黄島でFCLPを実施【動画】

神奈川県の厚木基地をベースとするアメリカ海軍第5空母航空団の固定翼機飛行隊は、2014年5月9日から5月19日まで、硫黄島で地上着艦訓練(FCLP : Field Carrier Landing Practice)を実施し、空母USSジョージ・ワシントン(CVN-73)でのパトロール航海の準備を進めました。

FCLP中にパイロットは、3日間で最低各21回の昼間着陸と夜間着陸を実施し、特別な訓練を受けたパイロットである着艦信号士官(LSO : Landing Signal Officer)の採点を受けなければなりません。「FCLPをせずに空母に乗るのは、プロゴルファーが練習もせずにPGAツアーに参加するのと同じ。違うのはパイロットの場合、数秒で死んでしまうことだ」と関係者は話しています。

硫黄島でのFCLPは1989年から厚木基地の騒音被害を低減する目的で実施されていますが、厚木基地から約600海里(約1,111キロ)離れており、天候が急変した場合に向かう代替飛行場がない危険性があります。しかし、昼夜を問わずFCLPを実施できる飛行場は、硫黄島とカリフォルニア州のサンクレメンテ島にしかありません。

現在日米両政府は新しいFCLP飛行場を策定中で、鹿児島県の馬毛島(まげしま)を候補地として調査しています。

■CVW-5所属飛行隊
・第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102)ダイヤモンドバックス F/A-18F
・第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)ロイヤルメイセス F/A-18E
・第115戦闘攻撃飛行隊(VFA-115)イーグルス F/A-18E
・第195戦闘攻撃飛行隊(VFA-195)ダムバスターズ F/A-18E
・第141電子攻撃飛行隊(VAQ-141)シャドウホークス EA-18G
・第115早期警戒飛行隊(VAW-115)リバティーベルズ E-2Cホークアイ2000
・第30艦隊支援飛行隊(VRC-30)プロバイダーズ 第5分遣隊 C-2
・第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊(HSC-12)ゴールデンファルコンズ MH-60S
・第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM-77)セイバーホークス MH-60R

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