国土交通省航空局安全部は2011年7月8日、三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所大江工場で貨物室ドアのヒンジや点検用主翼パネルに使われる航空機部品が規定の手順に従わずに製造していた件で、厳重注意をおこなった。
航空局は三菱重工に6月30日から7月4日に立入検査をおこなったところ、浸透探傷検査の前処理作業、マスキングやエッチングが規定通り行われず、生産管理・品質管理が不徹底であると問題点を指摘している。
今回の厳重注意は、航空法第12条、型式証明を受けている航空機の設計・製造者、航空法第20条による認定を受けている事業場として直ちに是正すべきとして、同様の事例を再調査すること、原因究明、再発防止策の策定を求めている。また、規定違反の出荷済み部品の安全性評価を行うよう指示している。