IATA、航空機追跡で9月に素案をICAOに提示 MH370便の消息不明で

IATA、航空機追跡で9月に素案をICAOに提示 MH370便の消息不明で

国際航空運送協会(IATA)は2014年6月3日、年次総会の開催にあわせ、世界の民間商業機の追跡について、IATAが立ち上げたタスクフォースが9月の国際民間航空機関(ICAO)で素案を提出、2014年末までに航空業界に向けての議論をリードしていく考えです。マレーシア航空のMH370便が消息不明となり、IATAは航空機の追跡について改善案を検討すると発表、その第1回会合は5月13日に開催されています。

IATAのタスクフォースは今後、航空会社の追跡技術をより確実にすること、その性能、カバー範囲、システムのセキュリティ、コストなどの要因を検討、複数の製品やサービスの評価を行い、必要な最低限の要件定義を行う計画です。

この議論について、2009年にAF447便の墜落事故を経験しているエールフランス-KLMは航空機の追跡について、ICAOのとIATAの取り組みを支援すると表明しています。

事故以降、エールフランス航空では、効率的な航空機の追跡システムを実装し、航空業界で平均で20分の正確な位置情報の確認を10分毎としているほか、ブラックボックスも規定で30日のところ90日まで自立的に電波を発信するように変更していることを明らかにしています。

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