中国Su-27戦闘機、また海自OP-3Cと空自YS-11EBに異常接近

中国Su-27戦闘機、また海自OP-3Cと空自YS-11EBに異常接近

防衛省は2014年6月11日(水)、11時から12時ごろにかけて、東シナ海の公海上空で航空自衛隊のYS-11EB、海上自衛隊のOP-3Cが、中国軍の戦闘機Su-27の2機による異常な接近を受けるという事案が発生したと発表しました。中国軍機による領空侵犯はなく、自衛隊機、隊員への被害もありませんでしたが、5月24日(土)に続く異常接近の事態となりました。

中国軍の戦闘機Su-27

<画像:防衛省 6月11日接近事案の中国機 Su-27 「40747」>

最接近した距離は、OP-3Cとの間が45メートル、YS-11EBとの間が30メートルで、前回の30メートルとほぼ同じ距離でした。小野寺防衛相は前回の事案を含む中国軍機の一方的なこの行動というのは、これは偶発的な事故に繋がりかねない大変危険な飛行との認識で、日本政府は前回と同様に外交ルートを通じて、中国側に厳重な抗議を行い、公表したと説明しています。

防衛省が発表している画像では、尾翼の機体番号は「40747」と読むことができ、5月24日の事案で発表された機体「40547」とは異なるものの別の機体と見られます。5月24日の事態は、成都軍区駐重慶航空兵第33殲撃師所属との見方を中国網は伝えています。

中国 Su-27

<画像:防衛省 5月24日接近事案で発表の中国機 Su-27 「40547」>

日本側のOP-3C、YS-11EBは6月11日、警戒監視の任務にあたり、最接近時には日本側のパイロットが危険を感じる「大変荒い、危険な飛行の状況だった」と小野寺防衛相はコメントしています。

防衛相は引き続き、領土、領海、領空の警戒監視任務を行いつつ、すでに中国側に提案している日中防衛当局間の海上連絡メカニズムの構築は重要との認識も示しています。

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