シンガポール空港、駐機料や搭乗橋使用料など割引 ハブ空港機能強化で

シンガポール空港、駐機料や搭乗橋使用料など割引 ハブ空港機能強化で

シンガポール・チャンギ国際空港は2014年6月12日、航空会社へのインセンティブプログラム「GAIN (Growth and Assistance Incentive)」を1年間実施すると発表しました。

このプログラムはチャンギ国際空港において、航空会社のコスト削減、送客数の増加、オペレーションの効率化を目指すもので、1億シンガポールドルの予算規模のプロジェクトです。これにより、チャンギ国際空港をハブ空港としてステータスを強化し、シンガポールを主要ゲートウェイとして定着させるねらいです。

具体的には、チャンギ国際空港を利用する全ての航空会社は2014年7月1日から2015年6月30日まで、駐機費用の50%、搭乗橋使用料の15%が払い戻しされます。また、航空交通量を増加させた航空会社に与える報奨パッケージや、オペレーションの効率化を図る航空会社へ経済的サポートを提供します。

チャンギ国際空港は世界的経済危機に見舞われた2008年、2009年以降、航空交通量を大きく伸ばしてきましたが、シンガポールドルの値上がり、タイの政治的不安など地域的要因により、2014年の2月、5月は前年対比で交通量が減少しました。

航空券の販売激化による送客量の増加にも関わらず、航空会社の利益は減少していることから、チャンギ国際空港が同空港における航空会社負担を削減に着手することになりました。

この「GAIN」プログラムは、航空会社にとって一時的なコスト面での手助けになるだけでなく、共に新しいアイディアを出し合い次の段階へ成長するための良い機会になるとチャンギ国際空港はアピールしています。次年以降の「GAIN」プログラムは、今後1年間の航空交通量や航空会社のオペレーションの状況を見て決定されます。

期日: 2014/07/01から
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