川崎重工、H-IIAロケット25号機用の衛星フェアリングを出荷

川崎重工、H-IIAロケット25号機用の衛星フェアリングを出荷

川崎重工は2014年7月14日、H-IIAロケット25号機で使用される衛星フェアリングを種子島宇宙センターに向けて出荷したと発表しました。

衛星フェアリングは、ロケットの飛行中に大気との抵抗やロケット自身が発する音などから、内部の人工衛星を保護する役目を持ちます。ロケットが宇宙空間に到達した後は分離されるため、飛行中は決して外れてはならないということと、不要になればすぐに捨てなければならないという、相反する技術的な要求を満たす必要があり、開発と製造には高い技術力が要求されます。

H-IIA 25号機は、気象衛星「ひまわり8号」を搭載し、2014年秋ごろに打ち上げられる予定です。

使用されるフェアリングの種類は4S型と呼ばれるもので、H-IIAで使われるフェアリングの中では標準の、もっとも小さいものです。川崎重工では4S型以外にも、衛星を2機同時に納められる4/4D型、直径が5メートルの5S型を製造、また宇宙ステーション補給機「こうのとり」を打ち上げるH-IIB向けのフェアリングも製造しています。

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