ボーイング、スペースプレーン実験機XS-1への提案を公開

ボーイング、スペースプレーン実験機XS-1への提案を公開

ボーイングは2014年7月15日、アメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が計画するスペースプレーンの実験機XS-1への提案を公開しました。

DARPAは現在、人工衛星の打ち上げ価格を小さくするため、再使用することができるロケットの計画を進めています。その実験機として、現代の航空機のような低価格と、高い頻度で何度も使用できる能力、そして高い信頼性を持つ、XS-1と名付けられたスペースプレーンの開発が計画されています。

現在の構想では、スペースプレーンによってサブオービタル飛行を行い、宇宙空間で第2段ロケットと、それに搭載された人工衛星を放出、その後は第2段の力で、人工衛星を衛星軌道まで送り届けます。一方でスペースプレーンは大気圏に再突入し、地上に帰還。整備と燃料補給の後、再び飛行するという流れが計画されています。

ボーイングの案は、地球低軌道へ3,000ポンドから5,000ポンド、約1,361キログラムから2,268キログラムの衛星を運ぶ能力を持つとされています。またAmazon.comの創業者でもあるジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙ヴェンチャー、ブルー・オリジンもボーイングと共に開発に参画しています。

DARPAは同計画のフェイズIとして、このボーイングとブルー・オリジンからなるチームと契約、また併せて、マステン・スペース・システムズとXコアからなるチームと、ノースロップ・グラマンとヴァージン・ギャラクティックからなるチームにも契約を与え、それぞれ400万ドルを支払うこととなります。

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