埼玉県所沢市は2015年2月15日(日)、同市の小・中学校計29校に防音校舎の除湿工事として、冷房を設置する工事実施について、住民投票を行いました。航空自衛隊入間基地に近く、自衛隊の航空機が離発着することから騒音対策を行った校舎に、暑さ対策としてエアコンを設置するものです。
投票資格者総数は278,248人で、投票者数は87,763人と投票率は31.5%でした。開票率100%で賛成は56,921票、反対は30,047票と、賛成多数となりました。ただし、所沢市第67号条例の第11条で「投票したものの賛否いずれか過半数の結果が投票資格者の3分の1以上に達したときは、その結果の重みを斟酌しなければならない」に、賛成票が足りてはいないため、投票結果が影響力を持つことはありません。
所沢市は東日本大震災後の原発事故による電力問題を受け、藤本市長がエアコン設置を見直し、計画を中止しました。この設置について計画通りの実施を求めての住民投票でした。
※修正案内:所沢市条例を追記し、当初のタイトルと記事内容を修正・訂正しました。当初、お読みいただいた皆さまにはご迷惑をおかけ致しました。