イスラム過激派組織イラクとシリアのイスラム国(ISIL)に、ジャーナリスト2人が殺害され苦境に立たされているアメリカのオバマ政権ですが、2014年7月3日に人質を救出する極秘作戦を実行していたことが分かりました。2014年9月8日にウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。
作戦では、特殊作戦部隊デルタフォースを、人質が監禁されていると見られたシリア東部の石油貯蔵施設に潜入させましたが、人質は他の場所へ移されたあとで救出は失敗しました。この作戦には、デルタフォースを潜入させるヘリコプター部隊の他、不測の事態に対応できるよう戦闘機や給油機を待機させる大規模なものでした。
関係者によると、作戦前に無人機での偵察を政府がためらったことが失敗の要因としています。作戦が失敗し、ジャーナリスト殺害の映像が公開されたあと、オバマ大統領はシリアへの無人偵察機とU-2の派遣を承認しました。