川崎重工、航空輸送システムの経営資源を集中的に投入する分野を発表

川崎重工、航空輸送システムの経営資源を集中的に投入する分野を発表

川崎重工業は2018年までの中期経営計画に加え、新たに2020年から2030年の成長に向けた10年後以降の将来を見据えた重点投資戦略を発表しています。このうち、航空輸送システムでは、機体とエンジンの両分野での技術を活かし、経営資源を集中的に投入する中核事業分野を発表しています。

航空機分野では、成長シナリオとして大型機のP-1固定翼哨戒機、XC-2次期輸送機から量産を推進します。この製造で蓄積した技術力を活かし、現行機の近代化、派生型、後継機需要を取り込むとしています。また、民間では787分担製造品の増産、派生型機の開発、777Xなどの新規プロジェクトに対応するとしています。

経営資源配分は、民間の新たなプロジェクトとして787の増産と派生機、777Xへの対応で、名古屋工場での新工場など、比較的大規模な設備投資を継続的に実施する計画です。防衛、民需とも両分野の事業を拡大しつつ、高い収益性を維持するとしています。

航空エンジン分野では、主要エンジンメーカーの新規プロジェクトへ主要モジュールを中心に参画し、不可欠なパートナーになることでアフターサービスを含めたライフサイクルによる収益性の向上をはかります。2014年10月にはプラット・アンド・ホイットニーのリージョナルジェット向けエンジンPurePower PW1500G、PW1900Gへの参画も発表されています。

こうした開発に加え、開発投資が先行する事業としてMROビジネスに進出し、高収益性を確保し、事業を成長させるとしています。

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