エアバス・ヘリコプターズ、EC175 2機を運航会社に初納入

エアバス・ヘリコプターズ、EC175 2機を運航会社に初納入

ニュース画像 1枚目:エアバス・ヘリコプターズ EC175を初めて納入
© Lorette Fabre / Airbus Helicopters
エアバス・ヘリコプターズ EC175を初めて納入

エアバス・ヘリコプターズは、2014年12月11日、フランスのマリニャーヌ工場でEC175ヘリコプターを初めて納入する式典を開催しました。

EC175は、エアバス・ヘリコプターズが新たに開発した7.5トンクラスの双発ヘリコプターで、海底資源開発支援や捜索救難、救急医療サービス、公共サービス、VIP輸送など多様なミッションに使用することができます。

PT6-C67Eターボシャフト・エンジンの余裕あるパワーで、ISA+20度、離陸重量7.5トン、地面効果なしで高度5,800フィートでホバリング可能で、1発停止時のホバリング性能はホイスト作業時の安全性向上に寄与します。

海底資源開発支援では16人の乗客を乗せて140海里往復でき、乗客を12人とすると200海里に延ばすことが可能です。将来的には最大離陸重量が7.8トンまで引き上げられ、飛行範囲を40海里延ばすか、ペイロードを300キロ増やすことも認証されます。

世界初のEC175オペレーターとなったのは、ベルギーを本拠地とするNHVで、北海の石油・ガス採掘プラットフォームへの輸送事業に使用します。同社はこれまでAS332シュペルピューマ、EC155 B1、EC145などエアバス・ヘリコプターズの機体を使用しています。

現在、海底資源開発支援をターゲットに、7トンから9トンクラスのヘリコプター開発が流行しており、アグスタ・ウエストランドがAW189、ベルがBell 525リレントレスを開発しています。また、EC175は中国のハルビン航空産業(HAIG)との共同開発機で、中国ではZ-15の名称で人民解放軍が採用します。

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