ボーイングは2014年の民間機のデリバリー機数を715機から725機と発表、このうち787はおよそ110機としていましたが、この目標を達成しました。アゼルバイジャン航空に2機目の787、「VP-BBS」を12月23日に引き渡したものです。
ボーイングは2012年、2013年ともクリスマス後から年末までに数機を引き渡しており、2014年も引き続きデリバリー可能な機体があることから、航空会社への納入も予想され、2014年のデリバリー機数はまだ伸びる可能性があります。2014年12月23日現在の787のみのデリバリー機数は224機で、運航する航空会社は32社、VIP仕様を含めると35社となっています。
機種別では、787-8は216機、787-9は8機が納入されています。年別の787の引き渡し機数は2011年が3機、2012年が47機、2013年が64機、2014年が110機と順調に機数を増やしてきています。月産機数は2013年に7機、2014年1月には10機に引き上げられており、今後は2016年に12機、2020年までには14機まで引き上げられる計画です。これに対応し、日本でも主翼を生産する三菱重工、胴体を担当する川崎重工の設備増強も実施されています。
ちなみに、ボーイングは2011年に全日空(ANA)に世界初の787を引き渡し、2012年の初号機もANAのJA807A、2013年はJA818A、2014年はJA824Aと4年連続でANAにその年の1機目を引き渡ししています。2015年の初号機の引き渡しはANAではない可能性が高そうですが、これもちょっとした楽しみかもしれません。
ボーイングは2015年1月28日に2014年の引き渡し機数を含めた決算を発表する予定です。