JAXA、飛翔で主翼の「たわみ」「ねじれ」計測に成功 主翼変形量計測試験

JAXA、飛翔で主翼の「たわみ」「ねじれ」計測に成功 主翼変形量計測試験

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2014年11月3日(月)、能登半島沖の上空で実験用航空機「飛翔」、機体記号(レジ)「JA68CE」を用いて「主翼変形量計測試験」を実施し、目的どおり主翼の変形量を計測することに成功しました。

今回の実験は、これまでの航空機の設計において、地上静止状態でしか行えなかった主翼の変形量計測を飛行中に行うことを目指し、開発されている「光学的変形量計測技術」の実証実験です。主翼表面にドット状の「ターゲットマーカー」を複数設置、機内から、その動きを3次元的に観測することで、主翼の形状変化を詳細に観測できる技術です。実験では、主翼の「たわみ」以外にも「ねじれ」状態の観測にも成功しています。

JAXAでは、主翼に炭素繊維複合材(FRP)が使われた航空機は、今後増加していくと予想しています。複合材が使われた場合、ジュラルミンで作られた主翼よりも変形量は大きくなるため、こうした手法はさらに重要になるとしています。

詳しい実験内容などは、JAXAのウェブサイトを参照ください。

期日: 2014/11/13
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