スイスの「Air Transport Rating Agency」という航空格付会社が発表した世界で最も安全な航空会社10社を発表した。このリストによると、世界で最も安全な航空会社は、世界中で勢力を拡大している格安航空会社ではなく、ナショナル・フラッグ・キャリアなどと呼ばれてきた「レガシー・キャリア」が選ばれた。アジアではこの10傑に、日本航空がランクインしている。
<Air Transport Rating Agencyによる安全な航空会社10社>
エールフランス/KLM
AMRコーポレーション(アメリカン航空、アメリカン・イーグル)
ブリティッシュ・エアウェイズ
コンチネンタル航空
デルタ航空
日本航空
ルフトハンザドイツ航空
サウスウェスト航空
ユナイテッド航空
USエアウェイズ
※発表順、英語表記のアルファベット順
なお、この調査は15の主要項目を元に作成。その項目は、経営状況、旅客数、従業員数、客室乗務員数、機材数、利用機材の機齢、機材発注数、機種数、生産中止の機材数、リスクがあると考えられる機材数、全機材の飛行距離数、自社整備の能力、過去10年間の事故数、パイロットの訓練施設、フルフライトシュミレーター数。
それぞれの項目が評価の中でどの程度、重きが置かれているかは、残念ながら分かりません。また、「安全」と言われていてもエールフランスでは2009年6月に大西洋上でA330-200型が墜落した事故は有名。この10社は参考程度と考えた方が良いかもしれません。
「安全」を目に見えるかたちにすることは、航空会社にとってなかなか大変な作業で、毎日の安全なフライトの積み重ね以外に変えられないでしょう。