エアバス・ディフェンス&スペースは、2015年1月29日、軍用機部門の責任者としてFernando Alonso氏を任命したと発表しました。前任のDomingo Urena-Raso氏は、A400M計画遅延の責任を問われて解任された模様です。
ロイターの報道によると、エアバスDS CEOのBernhard Gewert 氏は同日、グループ企業幹部へ「A400M計画は危機的(critical)な状況にある」との書簡を送り、納入遅れと性能不足を早急に改善しなければならいと叱咤激励しました。
A400Mを53機発注している最大顧客のドイツ国防省は、2014年末に初号機を受領しましたが、納期遅れと品質問題についてエアバスDSに先週直接クレームをつけています。また、エアバス・グループCEOのTom Enders氏もイギリスで問題の解決を約束し、2015年末までにイギリス空軍へ7機納入することを確認しています。