航空自衛隊スクランブル発進、2014年度は過去2番目の943回

航空自衛隊スクランブル発進、2014年度は過去2番目の943回

統合幕僚監部は2015年4月15日、2014年度の緊急発進の実施状況を発表しました。これによると、スクランブル発進の回数は2013年度と比べ、133回の増加となる、943回と大幅に増加しました。航空自衛隊が対領空侵犯措置を開始して以来、57年間で過去2番目に多い回数を記録しました。過去最高は1984年度の944回です。

推定を含む緊急発進回数の対象国・地域別の割合でみると、ロシア機が最も多く約50%の473回、中国機が約49%の464回となり、いずれも回数としては増加しています。

方面隊別のスクランブル回数は、北部航空方面隊が2013年の222回から2014年は286回、中部航空方面隊が86回から102回、西部航空方面隊が100回から87回、南西航空混成団が402回から468回となりました。西部航空方面隊を除き全ての航空方面隊で前年度と比べて増加しています。増加回数では、南西航空混成団が66回、北部航空方面隊が64回と、ロシア、中国への対応の増加を現している様です。

なお、領空侵犯として公表すべき事例はなかったとしています。

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