ANAホールディングスは2015年4月22日、民事再生手続きを進めるスカイマークについて、インテグラルと共同して支援を行うことで合意し、基本合意書を締結しました。
スカイマークとインテグラルは、スポンサーを広く募集、選定を進めており、日本で航空会社の再生に携わった経験があり、販売、調達、整備など幅広くスカイマークの事業価値に資する支援を提案したANAホールディングスをインテグラルとの共同スポンサーとしたものです。
スカイマーク、インテグラル、ANAホールディングスは、東京地方裁判所、監督委員の監督の下で、基本合意書に基づいた具体的な協議を進め、スポンサー契約の締結、民事再生手続の再生計画案を策定し、5月29日にも提出する予定です。
なお、基本合意書では、インテグラルとANAホールディングスが共同して、独立した企業としてのスカイマークの再建を実現し、スカイマーク株を5年以内に再上場させることを目ざすことが支援する基本的条件となっています。
スカイマークは、再生計画案で100%減資し、再生計画案が認可決定が確定したのち、第三者割当増資を行い、インテグラルとANAホールディングスなどがこれを引き受けて出資し、新たな株主となります。出資総額は180億円で、全額が再生計画案の認可決定の確定時に負担する共益債権、優先債権、再生債権の弁済に充てられます。出資比率と議決権比率は、インテグラルが50.1%、ANAホールディングスが最大19.9%です。残りの出資は、インテグラルとANAホールディングスが協議し、決定します。また、事業運営に必要な運転資金の確保をめざし、金融機関とコミットメントラインを設定します。
再生計画案認可決定が確定した後、スカイマークの取締役は6名となり、会長を含む3名はインテグラル、社長1名をANAホールディングスが指名し、他の2名は他の出資者を含めて協議し、決定します。