ガルフストリーム・エアロスペースは2015年5月18日、新たに開発しているG500が初飛行したと発表しました。 G500は2014年10月14日にロールアウトした機材で、コクピットは従来の操縦桿からサイドスティックに変更されるなど、アビオニクス、客室などに従来機から大きな変更が加えられ、ガルフストリームでは全く新しい機体と紹介しています。
このG500、機体記号(レジ)「N500GA」は、サバンナ・ヒルトンヘッド国際空港を離陸し、10,500フィート、およそ3,200メートルまで上昇した後、さらに15,000フィート、約4,572メートルの最大高度にまで到達しました。試験飛行は2時間16分で、予定されていた主要な飛行制御システムの試験を実施しましたほか、コクピットのタッチスクリーン・コントローラを使用して、すべてのシステムを確認しました。
この新しいG500は、マッハ0.90で5,000海里、約9,260キロ、マッハ0.85で3,800海里、約7,038キロを飛行することできます。最大速度はマッハ0.925でG650やG650ERと同じ速度となります。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー・カナダPW814GAエンジンを採用し、燃費性能や騒音の低減が図られています。
計画では、この新しいG500は2017年にアメリカ連邦航空局(FAA)とヨーロッパ航空安全庁から型式証明を獲得、2018年に顧客に納入し、運航開始のスケジュールで開発が進められています。