イギリスの民間団体「Vulcan to the Sky Trust (VTTS)」が、レストアを行い、イギリス各地のエアショーで飛行展示してきたアブロ・バルカン「XH558」が、いよいよ2015年夏で飛行する姿を見るのが最後になりそうです。
2015年7月17日から7月19日まで、イギリス空軍(RAF)フェアフォード基地で開催される「ロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー(Royal International Air Tattoo:RIAT) 2015」での飛行も、最後の舞台のひとつになります。バルカンはRIATでも人気のある機種のひとつで、思い出に残る飛行展示になるだろうとしています。
XH558は、700万ポンド(約13億円)以上もの寄付によって2007年に飛行可能状態にレストアされました。ただし、今後も飛行を継続するには大規模なレストア作業が必要で、VTTSはこれを断念した模様です。XH558は、ドンカスターの歴史・技術教育センターに運ばれ、自力滑走できる状態で保管される予定です。
RIAT 2015のほかに6月から8月末まで、コスフォードをはじめ14のエアショーでの展示飛行もスケジュールされています。詳しくはVVTSのウェブサイトを参照ください。