アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年6月5日、国務省がレバノンへ、A-29スーパーツカノ軽攻撃機と部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。
レバノン政府はA-29 6機とPT6A-68Aターボプロップエンジン8基、ALE-47チャフ・フレア・ディスペンサー8基、各種アビオニクス、部品、訓練、各種サポートなど推定4.62億ドル分の輸出の可能性をアメリカ政府に求めています。
A-29の売却案は同国のテロ対策を強化し、国連安保理決議1559と1701に合致し、アメリカの国益とも合致しているとDSCAは評価しています。また、地域の軍事バランスを変化させることもないとしています。
A-29は、ブラジルのエンブラエルが開発した機体ですが、2013年にアメリカ空軍がアフガニスタンへ供与する軽航空支援(LAS)計画に採用され、アメリカのシエラ・ネバダが主契約社となりフロリダ州で生産しています。