ボーイング、787のZA001を中部国際空港に正式に寄贈

ボーイング、787のZA001を中部国際空港に正式に寄贈

ニュース画像 1枚目:ボーイングが中部国際空港に787初号機を寄贈
© Boeing
ボーイングが中部国際空港に787初号機を寄贈

ボーイングは2015年7月7日、787-8ドリームライナー飛行試験初号機のZA001「N787BA」を正式に中部国際空港(セントレア)へ寄付しました。日本の航空宇宙産業の中心地であり、三菱重工業が主翼全体、川崎重工が前部胴体、主翼格納部、主翼固定後縁、富士重工業が中央翼と主脚格納部の合体などを行っています。名古屋はこうした787製造の中心地の1つで、セントレアはボーイングのシアトル、ノースチャールストンの最終組立工場に出荷する地点です。

セントレアは、世界初の787ドリームライナーの常設展示を行う場所に選ばれ、光栄だとコメントしており、この寄贈により航空宇宙産業への寄与だけでなく、日本で将来の航空事業に携わる人たちに大きく寄与するとしています。7月7日の式典では、契約書の署名、寄贈記念として鍵の贈呈が行われました。今後、セントレアは常設展示の方法などを検討していきます。

ボーイングは、試験飛行に6機を使用しています。787のローンチカスタマーに敬意を表した全日空(ANA)塗装の試験飛行機ZA002「N787EX」はピマ航空宇宙博物館、ボーイング塗装のZA003「N787BX」はシアトルのミュージアム・オブ・フライトにそれぞれ寄贈しています。

また、ZA004「N7874」は引き続きボーイングがテスト機として使用しており、ZA005「N787FT」はボーイングが保管しています。ZA006は「XC-MEX」としてメキシコ空軍に売却し、大統領専用機として使用される見込みで、VIP機の仕上げが行われています。

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