東京都、品川駅へ地下鉄乗り入れ提案 空港アクセス3路線の比較も

東京都都市整備局は2015年7月10日、2015年度の交通政策審議会答申に向け、「広域交通ネットワーク計画」として都の考えをまとめました。都では答申への反映をめざし、実現をめざします。

この中で、東京都心と東京オリンピックの中心地となる勝どき、豊洲の臨海エリアを結ぶ地下鉄、品川駅への地下鉄延伸などが検討されます。品川駅への地下鉄延伸は、リニア新幹線の開業、羽田空港へのアクセス強化などの狙いもあります。この評価は、混雑率の低下など快適な都市づくり、都市の活力の維持向上など19指標から、A判定と高い評価を得た路線です。

また、羽田空港へのアクセスでは、新空港線「蒲蒲線」、JR東日本羽田アクセス線、都心直結線の3路線の比較検討も詳述しています。このうちJR東の羽田アクセス線を整備した場合、時間短縮便益が東京、上野、池袋、新宿など東京23区内の主要ターミナル駅に留まらず、赤羽、立川、大宮など首都圏で幅広く効果が得られることを示しています。ただし、引き続き関係機関の検討状況、羽田空港の機能強化に向けた取組等を踏まえ、検討するとしています。