JAXAのD-SENDプロジェクト試験機、マッハ約1.3を記録

JAXAのD-SENDプロジェクト試験機、マッハ約1.3を記録

ニュース画像 1枚目:スウェーデン・エスレンジ実験場で放球の様子
© 宇宙航空研究開発機構
スウェーデン・エスレンジ実験場で放球の様子

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年7月27日(月)、7月24日にスウェーデン・エスレンジ実験場で実施した「D-SEND」プロジェクトの飛行試験で、試験機から発生したソニックブームが複数のマイクロホンで計測されていることを確認したと発表しました。

航空機形状の試験機による超音速飛行、ソニックブーム計測の成功は世界初となります。JAXAではこのプロジェクトで目的とする「低ソニックブーム設計概念」の実証について、詳細な解析を進め、完了次第、改めて発表する予定です。

試験は気球に試験機を吊り下げ、高度30キロメートルまで浮上させ切り離し、落下速度マッハ約1.3、経路角50度で滑空する計画でした。これに対し、分離高度が30.5キロメートル、計測時の速度はマッハ1.39、計測時の経路角は47.5度でした。

JAXAでは独自の「低ソニックブーム設計概念」の実現性を飛行実証で示し、試験で得た成果からソニックブームの国際基準検討に貢献可能な技術、データ提供を目ざして実験を行いました。

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