NASAのDC-8、飛行任務に従事し30年目

NASAのDC-8、飛行任務に従事し30年目

ニュース画像 1枚目:NASA 飛行試験機 DC-8-72
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NASA 飛行試験機 DC-8-72

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2015年7月31日、DC-8-72、機体記号(レジ)「N817NA」が調査研究に従事し、30年目を迎えると発表しました。この機体はカリフォルニア州パームデールのNASAアームストロング・フライト・リサーチセンターを拠点に、調査事業に従事しています。

この機体は1969年に製造され、アリタリア航空でその歴史が始まりました。当初はDC-8-62として登録され、ブラニフ航空での使用を経て、1986年にモフェットフィールドにあるNASAエイムズ研究センターでDC-8-72に改修され、研究事業での活躍を始めました。1998年1月には、現在のアームストロング・フライト・リサーチセンター、当時の名称ではドライデン・フライト・リサーチセンターに拠点を移しました。

DC-8は2名のパイロット、航空機関士、ナビゲーターがチームを組み、平均的に約6時間から8時間の任務フライトに当たっています。任務にはこの平均的な飛行時間より長いものもあり、12時間まで運航するフライトも行われています。

任務の多くは低高度を飛行することが多く、このうち500フィート、およそ152メートルを飛行することもあります。こうした低高度では、大気中の粒子について情報収集します。高高度では41,000フィート、約12,500メートルを飛行し、NASAの人工衛星を測定する任務などに就きます。

※配信後、「約12,500メートル」に訂正しました。

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