運輸安全委員会、2014年発生のふくしまスカイパーク不時着事故で報告書

運輸安全委員会、2014年発生のふくしまスカイパーク不時着事故で報告書

運輸安全委員会は2015年7月30日(木)、2014年5月に発生した、ふくしまスカイパークでのエクストラEA-300L、機体番号(レジ)「JA111L」の不時着事故について、調査結果を発表しました。

この「JA111L」は、2014年5月12日(月)9時42分ごろ、慣熟飛行のためふくしまスカイパークを離陸し、飛行を終了して帰投中エンジン出力が増加せず、10時16分ごろ福島県飯坂町中野地内の笹原に不時着し、機体を損壊しました。同機には、機長と同乗者1名が搭乗していましたが、機長は軽傷、同乗者は重傷を負いました。

調査結果では、機長及び同乗者が予想した以上に燃料を消費し、ダウンウィンドレグに入る時点で燃料がほぼ枯渇したため、飛行場まで飛行するのに必要なエンジン出力が得られなかったことを原因として推定しています。

報告書では、曲技飛行中は燃料計が正確な値を示さないことから機長は燃料計を確認
する習慣がなく、同飛行においてもストップウォッチで時間を計測することにより燃料及び行時間を管理していたことや、事故機から発見された残燃料はアクロ・タンクからの約10mlのみで、周辺には燃料が漏れたと思われる痕跡は確認できなかったことなどが報告されています。

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