エアバスが開発を進めているA320neoのうち、プラット・アンド・ホイットニー製のPW1100G-JMエンジンを搭載する試験飛行機の1機が、エンジンに「マイナー・ダメージ」により一時、試験飛行を中断しています。高温環境の気象条件のテストを中東で実施していた際の出来事です。ロイター、ブルームバーグなどが伝えています。
試験飛行は数日で再開できる見込みで、損傷を受けたエンジンをスペアに交換する見通しです。また、初号機のデリバリーはカタール航空へ2015年内が予定されていますが、この納期を遅らせる事はないと発表したとも伝えられています。
この問題の機体はどの機体かは明言されていませんが、A320neoの初号機「F-WNEO」と見られます。PW1100G-JMエンジンの搭載機は現在、3機がテスト飛行しており、「D-AVVA」、「F-WWIV」は9月29日にも飛行しており、初号機の可能性が高い模様です。
高温テストは、航空機の地上、飛行テストを通じ、各種の冷却システムの作動を確認するもので、灼熱の大地に数時間、待機後にシステムを稼働するなどを繰り返します。伝えられている損傷はどのような程度かは不明です。