国土交通省航空局は2016(平成28)年度の概算要求で、羽田空港に2015年度の292億円から206億円増額となる498億円を要求しました。2014年度、2015年度はほぼ同額ですが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催、その先の首都圏の国際競争力の強化、増加する訪日外国人旅行者の受け入れを視野に、首都圏空港の機能強化を本格化します。
この予算内に、地元説明会を始めた羽田空港の飛行経路の見直しで必要となる航空保安施設、誘導路等の施設整備に係る調査・設計などが計上されています。また、B滑走路付近での駐機場整備、A滑走路付近の誘導路整備、国際線・国内線地区を結ぶ際内トンネルの整備、国際線旅客ターミナルビル近くを走る都道311号環状八号線の空港アクセス道路改良なども継続して実施します。
なお、飛行経路の見直しでは、南風時の都心上空を飛行する経路などを使うことで、年間2.3万回から2.6万回の増加につながるとされています。