GEは、世界各国の企業と合弁で航空機エンジン事業を展開しています。そのうち、チェコスロバキア時代にLETと製造したL-410に新たにGE H80シリーズの最新エンジン、H85を開発し、チェコのクノヴィツェ空港で試験飛行を行ないました。1969年に初飛行した機体の改良作業が続けられています。
H85は、GEアビエーションとチェコのウォルター・エアクラフト・エンジンズと開発を手がけたもので、H75の出力750SHPから850SHPに引き上げられています。一方で、静粛性が高まっています。
Youtubeの動画では、機首先端にピトー管を取り付けた長いブームの先に、カメラも装備され、H85の飛行時の状況を収めた動画も紹介されています。
この試験飛行はL-410シリーズの中でも、2015年7月15日に初飛行したL-410NGを使用しました。L-410NGは、L-410UVP-Eをベースとしたもので、この機体はエンジンをM601Eで5枚羽根のプロペラに変更、追加の燃料タンクを装備した機体です。L-410NGは、L-410UVPからノーズ部分を長くし、ガーミン社製のグラスコクピットを取り入れています。このK-410は2017年に年間30機の生産を目指しています。