東レは2015年9月10日、アメリカの子会社Toray Composites (America), Incがベルヘリコプターと、炭素繊維「トレカ」プリプレグを10年以上の長期供給契約を締結したと発表しました。
この供給契約に基づき、東レ・コンポジットは、ベルヘリコプターが開発を進めるベル525リレントレスの胴体、フレームなどの構造材料向けに、トレカプリプレグを供給します。東レのプリプレグ材が民生用ヘリコプターの胴体部分に採用されるのは、今回が初めてです。東レは、ベル525リレントレスを手始めにベルヘリコプターと取り組みを開始し、これ以外の機体など複数のプログラムで採用に向けた検討を進めるとしています。
ヘリコプターでは、回転翼に炭素繊維複合材料が採用されていますが、胴体、フレーム構造への適用が進んでおり、一部は構造重量の約80%まで複合材料化した機体の運用も始まっており、東レは航空機用途に加え、需要拡大が期待されるヘリコプター用途でも炭素繊維複合材料の適用拡大を目指します。