ベルヘリコプターは2015年7月1日、ベル525リレントレスの初飛行を行ったと発表しました。世界初のフライ・バイ・ワイヤを採用した民間ヘリコプターで、初飛行はテキサス州アマリロのヘリ・ヘリコプターの航空機組立センターで実施されました。
この試験飛行は、タキシーテストと操縦系統の確認後、最初のホバリングを行いました。ホバリングでも操作性の確認を行い、低速飛行の試験を行いました。
ベル525は、フライ・バイ・ワイヤにより、パイロットの負担を軽減し、過酷な任務を安全、確実に遂行することが出来るようになるほか、タッチ・スクリーン・グラス コックピットGarmin G5000Hアビオニクスを採用しています。また、大型フロントガラスを採用し、乗員に離陸、巡航、着陸時に広い視野を確保し、特に機体の前下方の視界が確保されます。キャビンはクラス最大級で、柔軟にキャビン配置ができるほか、人間工学に基づく出入りが容易な構造の採用しているほか、乗り心地も改善されています。
最大巡航速度は155ノット、時速287キロで、VLRC(長距離巡航速度)の航続距離は500海里、926キロメートルです。
このベル525は、2012年のヘリ・エキスポで発表され、設計、開発、組立とテストを行い、試験飛行の段階に突入しました。これにより、今後は型式証明の取得に向けて引き続き作業を進めていきます。