三菱重工、787主翼ストリンガーを製造する下関の航空機工場で拡張が完了

三菱重工、787主翼ストリンガーを製造する下関の航空機工場で拡張が完了

三菱重工業は2015年9月16日、ボーイングの787向け複合材主翼の増産に向け、山口県下関市の下関造船所で進めてきた航空機工場建物の拡張工事を完成させ、竣工式を開催しました。この工事は、ボーイングが787の生産機数を月産10機から14機に引き上げることに対応する準備の1つです。

この拡張工事は、2006年から下関造船所の大和町工場内に設けられている航空機工場で稼働する補強用部材のストリンガーの生産設備の能力増強を図ったものです。複合材を積層した後に高温高圧で焼き固めるオートクレーブ、部品加工用の切断装置などを順次稼働させます。

この工場で生産したストリンガーは、名古屋市港区の名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場に輸送され、主翼構造体を組み立てたのち、セントレアからボーイングに出荷します。三菱重工では、大江工場の増産準備も進めています。

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