2015年9月19日、アブロ・バルカン「XH558」とレッドアローズによる編隊飛行が、イングランド北西部で開催されたサウスポート・エアショーで実施されました。バルカン「XH558」は2015年以降は飛行できなくなり、レッドアローズは今シーズンのディスプレイを9月20日で終えるため、これが最後の編隊飛行だそうです。
レッドアローズの9機のホークは、プレタティンから10マイルの海上でバルカンとジョインアップし、バルカンの前に「V」字編隊を組んでエアショー会場を航過しました。
レッドアローズ・リーダーのデビッド・モンテネグロ少佐は「子どものころRAFワディントンで見たバルカンの力強さと大きさは忘れられない。今回の編隊飛行で多くの人々がバルカンの優雅で独特なフォルムを楽しんでくれることを期待している」そして「現在レッドアローズの基地となっているRAFスキャンプトンが、過去にバルカンの基地だったことを思うと、編隊をリードできて大変光栄だ」と話しています。
とはいうもののバルカン「XH558」は数年前にも「もう飛べない」と発表しましたが、民間有志のバルカン・トラストの粘り強い活動で2015年まで飛行を継続してきました。飛行機好きのジョン・ブルは何とか奇跡を起こすかもしれません。