RAAFのKC-30A、イラクでエンジン1基を失った海兵隊機に空中給油

RAAFのKC-30A、イラクでエンジン1基を失った海兵隊機に空中給油

ニュース画像 1枚目:RAAFのKC-30A MRTTから空中給油を受けるアメリカ海兵隊のF/A-18Cホーネット
© Commonwealth of Australia, Department of Defence
RAAFのKC-30A MRTTから空中給油を受けるアメリカ海兵隊のF/A-18Cホーネット

オーストラリア空軍(RAAF)のKC-30Aマルチロールマルチロール空中給油・輸送機(MRTT)が、イラク上空でエンジン1基が停止したアメリカ海兵隊のF/A-18Cホーネットに初めて給油しました。RAAFが2015年10月29日に発表しました。

海兵隊のF/A-18Cは対ISIL作戦をイラク北部で実施中で、2基搭載するエンジンのうち1基が故障し、燃料が不足するためRAAFのKC-30Aに空中給油を要請しました。KC-30Aは、戦場上空でエンジン1基を失ったF/A-18に給油する試験などしたことはありませんでした。

KC-30Aの機長、ジェイミー少佐によると、問題はホーネットが空中給油を行う高度と速度を維持できないことでした。選択肢として通常より低高度・低速で空中給油を行うか、一緒に降下しながら給油することで、安全な前者が選択されました。

F/A-18Cは、片翼の爆弾類を投下し安定性を欠いた状態でしたが、海兵隊のパイロットは中高度で信じられないような技術を駆使して空中給油を受け、安全に帰還しました。ジェイミー少佐は「海兵隊のパイロットは素晴らしい仕事をした。それを助けることができて嬉しい」と話しています。

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