スペイン政府は、発注済みのA400M輸送機27機のうち13機の受け入れを延期することについて、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースと合意した模様です。FlightglobalとAviation Weekが、2015年12月1日付で報じています。
この合意により、スペイン空軍は2022年までに14機のA400Mを受け入れ、延期した13機については2024年までに受け入れるか他へ販売するかを決定します。
これらはスペインの国防予算削減にともなうものです。エアバスDSが関わるもう一つの案件であるA330 MRTT 3機の導入についても影響が出そうで、2015年中の契約締結が予定されていましたが、12月20日の総選挙以降にズレ込む可能性が浮上してきました。
A400Mの量産は遅れていますが、間もなくドイツ空軍向けの2号機が納入され、年内には合計15機が納入される予定です。今後ピーク時には年間23機が量産される予定で、スペインの延期分は潜在的な輸出分への余裕となります。