運輸安全委員会、2014年発生の北九州空港ムーニー滑走路逸脱事故で報告書

運輸安全委員会、2014年発生の北九州空港ムーニー滑走路逸脱事故で報告書

運輸安全委員会は2015年12月17日(木)、北九州空港で2014年11月に発生した個人所有のムーニーM20K、機体番号(レジ)「JA4017」の滑走路逸脱事故について、調査結果を発表しました。

この事故は、山口宇部空港を離陸した「JA4017」が、北九州空港の滑走路18に着陸しようとした際、接地時にバウンドしたため着陸復行を試みたものの、左に偏向して護岸壁に衝突したものです。搭乗者2名は重傷を負い、機体は大破しました。

調査結果では、操縦者が、単発機のプロペラ特性の影響に適切に対応できず、低速時に急激な出力の増加を行い機体が左に偏向、ロールコントロールに気をとられるとともに、ピッチコントロールにも苦労し、適切なラダー操作及びフラップ操作ができなかったことを要因に挙げています。また報告書は、機長が同型機の着陸復行の訓練経験がなかったことも指摘しています。

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