2015年12月17日、韓国・泗川(サチョン)のコリア・エアロスペース・インダストリーズ(KAI)で、アメリカ空軍の次期練習機T-X計画にロッキード・マーティンと組んで提案するT-50デモンストレーターのロールアウト式典が開催されました。式典には朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領も出席し、輸出産業として国家的支援を約束しました。Arirang Newsが伝えています。
T-Xはアメリカ空軍の現用練習機のT-38を更新するもので、最大350機が生産されます。韓国ではT-50がインドネシアとフィリピン、イラク、タイからの受注に成功し、アメリカ空軍正式採用ともなればさらなる輸出が見込めるとして期待しています。
当初はT-50のほか、アレーニア・アエルマッキのM-346、BAEシステムズのホークがアメリカ企業と組んで提案されると見られていましたが、ホークが脱落し、M-346はパートナー企業を探している状況です。また、ボーイングがサーブと組んで、ノースロップ・グラマンが単独で新型機を提案する模様です。
しかし、このT-50デモンストレーター・ロールアウトについて、ロッキード・マーティンはリリースを配信しておらず、Flightglobalはロッキード・マーティンは自社開発機を提案するかもしれないと、12月19日に報じています。