エンブラエルとブラジル空軍が開発中のKC-390輸送機に、インターナショナル・エアロ・エンジンズ(IAE)のV2500-E5エンジンを選択されました。
KC-390はロッキードC-130とほぼ同じペイロード20トンクラスの戦術輸送機で、2009年4月に正式に開発がスタートし、ブラジル空軍は2010年7月に28機の購入を決めています。そのほか、チリ空軍やコロンビア空軍など5ヶ国が購入を決め、発注機数は60機を数えています。
V2500エンジンはA320やMD-90に採用されているターボファンエンジンで、これまでに2000基以上が引き渡されています。IAEにはアメリカのプラット&ホイットニーや、イギリスのロールス・ロイス、日本のIHI、川崎重工、三菱重工、ドイツのMTUなどが参加しています。
IAEでは、2013年に試作機用のエンジンを引き渡してテストフライトを実施し、2015年から量産エンジンを引き渡して運用を開始できるとしています。