東邦テナックス、UTCエアロスペースにパイロメックスの供給を延長

東邦テナックス、UTCエアロスペースにパイロメックスの供給を延長

東邦テナックスは2016年1月26日(火)、UTCエアロスペースシステムズ(UTAS)向けに同社が製造する航空機用ブレーキ材に、耐炎繊維「パイロメックス」の新たな供給契約を締結したと発表しました。東邦テナックスの親会社、帝人が発表しました。

東邦テナックスはUTASが製造する航空機用ブレーキ材向けに「パイロメックス」を供給しており、今回の供給契約で2030年まで契約期間を延長し、従来の約2倍を供給します。この契約を受け、アメリカ法人のトーホウ・テナックス・アメリカでは休止していた炭素繊維製造ラインのうち1ラインを「パイロメックス」製造ラインに転用、稼働します。これにより、耐炎繊維の生産能力は40%向上します。

なお、契約とあわせトーホウ・テナックス・アメリカは、UTASの親会社ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)が推進する品質管理システム「サプライヤー・ゴールド・プログラム(Supplier Gold Program)」で、UTASのサプライヤーとして初めて「ゴールド・ステータス(Gold Status)」を獲得、プリファード・サプライヤーに認定されました。

東邦テナックスは、航空機用途で高強度高弾性率炭素繊維や超高耐熱性プリプレグ、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板など、用途開発を推進しており、「パイロメックス」の生産体制増強とあわせ航空機用途の炭素繊維・複合材料事業の拡大を図る方針です。

UTCはボーイングやエアバスなど、航空機メーカーにエンジンや装備品向けの装備を提供しています。

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