MRJ初号機、強度不足の対応が完了 2月上旬に飛行試験を再開へ

MRJ初号機、強度不足の対応が完了 2月上旬に飛行試験を再開へ

ニュース画像 1枚目:手前から初号機、3号機、2号機
© 三菱航空機
手前から初号機、3号機、2号機

三菱航空機は2016年1月29日(金)、MRJ飛行試験機の進捗状況を発表しました。このうち、初号機は主翼と胴体結合部の強度不足やソフトウェアのバージョンアップなどのフィードバック改修作業を完了し、機能試験が進められています。今後、走行試験を経て、2月上旬に飛行試験を再開します。

強度不足は、2015年5月に、静強度試験の解析予測を実施し、胴体中央部の主翼結合部品と胴体フレームの一部の部位に通常の荷重を上回る終極荷重をかけると強度が不足することが判明し、対応していたものです。主翼と胴体の結合部に局部的に薄板を追加し、これを解消しました。なお、初期の飛行試験段階で、この改修は必要ないものの、最終的に型式証明取得にあたり必要となることから、フィードバック改修期間にあわせて作業が行われました。また、アビオニクス、操縦系統、エンジン系統などのソフトウェアの改修、バージョンアップが実施されました。

このほか、2号機でも初号機と同様のフィードバック改修作業が実施されています。3号機は機能試験が進められており、客室内装が施される4号機と5号機は最終艤装の作業が進められており、内装品の組み付け調整の作業が進められています。

なお、疲労強度試験機は主要な構造組立、脚の取り付けが完了し、試験用の計測装置などの組み込みが進められています。

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