カンザス州マコーネル空軍基地(AFB)から中東に派遣された第384空中給油飛行隊(384ARS)のKC-135が、2015年に、ISIL支配地域上空でトラブルに見舞われたF-16を無事に基地まで送り届けました。アメリカ空軍航空機動軍団(AMC)が2016年2月11日(木)に発表しました。
KC-135はA-10が近接航空攻撃するのを支援していました。そこにトラブルを抱えたF-16が空中給油を要請しましたが、2,500ポンドの燃料を給油しなければならないところ500ポンドしか給油できませんでした。一旦接続を解いてチェックしたところ、F-16は搭載する燃料の80%が使用できない状態にあることがわかりました。
F-16は15分間飛行できるだけの燃料しか使用できないため、KC-135は基地まで15分に1回ずつ給油しながらF-16を無事送り届けました。ISILの支配地域で脱出すれば、パイロットは捕虜になるか死亡するしかなかったはずです。
384ARS飛行隊長のエリック・ハルバーグ中佐は「彼らの報告を読み、見事な緊急対応をたいへん誇りに思った。しかし、彼らは栄光や名声が欲しいわけでもなく、当たり前のことをしたと思っているだろう」と話しています。ISIL攻撃作戦も空中給油機の1週間24時間の絶え間ない支援により、実施できていると結んでいます。