ボーイングは2016年2月24日(水)、737-800ボーイング・コンバーティッド・フレイター(BCF)プログラムを正式にローンチしました。7社から最大55機を、旅客機から貨物機改修の受注を獲得しています。この初号機は、2017年第4四半期に納入される予定です。
中国の圓通貨運航空は確定で10機改修と覚書で追加10機、中国貨運郵政航空から確定で10機改修、航空機リース会社のGEキャピタル・アヴィエーション・サービス(GECAS)から確定5機、非公表の顧客から確定5機と覚書で2機を獲得しています。このほか、中国のSFエアラインズ、ブルガリアのカーゴ・エア、非公表の顧客から13機の改修を得ています。
ボーイングは、737 Next-Generationについて、ペイロード、航続距離、信頼性、効率化などの点で、貨物航空会社に優れた価値を提供できるとしています。現在、世界の貨物市場の需要回復が遅れているものの、エクスプレス便を運航する国内市場で737-800BCFを使う需要があり、ボーイングの今後20年の市場予測で、中国の国内航空貨物市場は、737と同規模の機材の市場が1,000機超にのぼると試算しています。
また、貨物専用機への改修プログラムを通じ、ボーイングは機材の寿命を延ばすことができるとしています。今回の737-800は、ボーイングの737 Next-Generationで初めて旅客機から貨物機改修を行う機種です。737-800BCFは、約2,000海里、3690キロメートルの航続距離を、52,800ポンド、およそ23.9トンの貨物を積載することができます。
737-800BCFの機内は、11パレットと通常の1パレットの半分の1ハーフパレットを搭載でき、メインデッキに貨物スペースとして5,000立方フィート、141.5立方メートルを提供できます。なお、旅客機から貨物機への改修は上海でも一部、実施されます。
