AVIC、Y-12Fターボプロップ機でFAAから型式証明を取得

AVIC、Y-12Fターボプロップ機でFAAから型式証明を取得

ニュース画像 1枚目:AVIC Y-12F
© AVIC
AVIC Y-12F

中国航空工業(AVIC)は2016年2月26日(金)、アメリカ連邦航空局(FAA)からY-12Fターボプロップ機の型式証明を獲得したと発表しました。Y-12シリーズでFAAの型式証明を取得した機種は、 Y-12IVとY-12Eに続き3機種目となります。

耐空性基準はFAR Part 23で、旅客機としては19席以下の旅客輸送、8トン以下の最大離陸重量のコミューター機として利用できます。Y-12は、日本では特に中国国家海洋局が保有するY-12が東シナ海に飛来することでも知られていますが、 1995年にY-12IV、2006年にY-12EがそれぞれFAAの型式証明を取得しており、イギリス、ロシアでも型式証明を取得しています。

Y-12Fは最大離陸重量8.4トン、ペイロードは最大3トン、標準的な巡航速度は時速400キロメートルで設計され、フルに燃料搭載した場合の航続距離は2,255キロ、実用上昇限度は7,000メートル、乗客19名またはLD3コンテナ3台を搭載できます。AVICは、同カテゴリの他社機と比べ、客室スペースやペイロード、スピード、航続距離、高高度性能に優れているとアピールしています。

Y-12シリーズは現在、世界30カ国・地域で、約200機超が運用されています。すでにY-12Fについて中国や中国以外の国々から相当程度の発注を獲得しており、2016年から2036年までに100機超が納入されるとしています。

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